小林やすお 議会報告:一般質問:高齢者の運転免許証返納に特典を (平成28年11月30日)

平成28年11月30日開催の平成28年第4回千代田区議会定例会にて一般質問を行いました。

高齢者の運転免許証返納に特典を

 10月に横浜市内で87才男性の運転するトラックが 児童の列に突っ込み、一人が亡くなり7人が重軽傷をおった事故が起きました。
 以前から高齢者ドライバーの、高速逆送や ブレーキとアクセルの踏み間違え事故は有りましたが、横浜の痛ましい事故によって、その危うさを人々が再認識したのは確かです。
 現在、70才以上のドライバーには無事故でも 3年ごとの免許更新と「高齢者講習」が義務づけられ、来年3月からの「改正道路交通法」では 75才以上で事故を起こした人に 認知症の簡易検査をして 認知症の恐れありと判断されれば、医師の診断が義務付けられ「認知症」と医師が判断すれば、免許証が取り消しになります。
 警視庁によりますと去年 運転免許証を返納した都内の65才以上の高齢者は35,707人で、一昨年に比べ8,000人余り増え、これまでで最も多くなりました。


画像は警視庁HPより

 運転免許証は各種手続きなどで 身分証明書として、様々な場面で活用されてきました。 
 24年度からは免許証を自主返納すると、希望により有料ですが「運転経歴証明書」が発行され、身分証明書として使えます。

左図ように免許証に似た証明書で、

  1. 自主返納から5年以内であれば申請可能
  2. 無期限で使えます 
  3. 紛失しても再発行も可能です

 区内で重大事故事例は有りませんが、いつ区民の高齢者ドライバーが 加害者になるかも分らない状況の中で、千代田区としては 区民を重大犯罪者にさせない為、また区民等が被害者にならない為、いずれの立場になっても不幸な話であり、区民保護の立場にたち 様々なインセンティブを付与するなど 区としても 免許証返納について促進する方向で考える必要があると思います。

 免許証返納について警視庁HPでは、幾つかの特典が紹介されていて、千代田区内では帝国ホテルの 直営レストラン10%割引などの特典もあります。
区民が免許証を返納するにあたり区民限定インセンティブの一つとして、運転経歴証明書の発行手数料を区が負担する、福祉バス「風ぐるま」の時限付き無料パスの付与、区民宿泊施設の一泊招待券の進呈などが考えられますが如何でしょうか?


区長答弁 要旨

 来年3月に「改正道路交通法」が施行される。国や警察の動向を見極めながら、区としても検討すべき時期にきていると思っている。

 

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